どうも、てすらです。
前回の 理論 科目に引き続き、今回は電力科目について勉強法をお話しします。
皆さん、電験3種でこれが一番簡単だ!理解しやすいなと思う科目はどの科目ですか?
・計算が得意なので理論!
・暗記が得意なので法規!
・電気機器が好きなので機械!
色々、ご意見あると思います。
電力科目は、苦手意識や得意関係なしで初学者でもある程度勉強したら内容理解や問題を解ける科目だと思っています。素直に勉強すればおのずと結果はでます。
発電⇒変電⇒送電⇒配電というように発電所で電気を作り、変電所で電気の品質を整えて送電線や配電線でお客様に電気を運んでいます。
それらの通過点にある各電力設備の内容論説、計算問題です。
そのため内容自体、発電所、変電所、送電設備、配電設備と電力設備がメインとなるため比較的イメージもしやすいことから理解がしやすいのかなと思っています。
電力社員は、ぶっちゃけ楽勝でしょう。というか、電力社員に優遇された試験だと私は思っています(笑)。日ごろから現場作業で電力設備をみているのでイメージ+αで知識が深く刷り込まれていますからね。
余談もお話はこれくらいにしておいて....
早速、勉強法について語ります
目次
①電力科目の出題分野(20問×各5点)
大まかにざっくりですが試験での問題数と傾向についてまとめてみました。
発電(大問5問~7問)
・火力発電 (1問~2問)
・水力発電(1問~2問)
・原子力発電(1問~)
・再エネ(1問~)
※原子力+再エネ合わせて2~3問の傾向あり
変電(大問3~5問)
・ガス絶縁開閉装置(GIS)
・変圧器
・遮断器(CB)
・断路器(LS)
・避雷器
・調相設備
・保護リレー
・%Z(※計算有)
送電(3問~4問)
・架空送電 (1~2問)
・地中送電 (1問)
配電(3~4問)
・各種配電線路方式(単相2線、単相3線、三相3線、バランサ...※計算有)
・配電受電設備方式(スポットネットワーク、放射状、バンキング、レギュラーネットワーク...)
・V結線(電灯共用方式、※計算有)
・中性点接地方式
・各種配電設備(柱上変圧器、高圧カットアウト、タップ切換...)
・配電系統(保護リレー...)
・配電線路電圧降下(※計算有)
・支線の強度(※計算有⇒法規科目と同様)
電気材料(1問)
・磁性材料
・絶縁材料
・導電材料
※変電、配電については問題数も内容も比較的に多いイメージ(2種以降でも同様)です。まずは発電と送電を消化しきってから変電と配電分野にうつるといいかもしれません。
②2パターン時における勉強法
ざっくり2パターンおられると思うので、各パータンの勉強法についてお話します。
★時間に余裕がある人
1.各分野ごと発電から配電まで順を追って勉強する。
※各分野を完璧にして進むようにしてください。発電分野ならそれを徹底して参考書や演習問題に取り組む。論説も計算もやっていきましょう。分野ごとに消化するのを本当に何度も言ってますがやってください。機械と違って電力は内容理解にそこまで困りません。飛ばしてさらさらやるのではなく、じっくりと分野で攻めていきましょう。
★時間に余裕がない人
1.各分野の計算問題を完璧する。
※計算問題は、基本落とせないし落とさないこと。計算問題をある程度解けるようになってから論説に移行しましょう。
また、計算問題によっては少し頭を悩ますものもあるかもしれません。(例えば%Zなど)その問題に時間を割きすぎてもよろしくないので考えてもわからない内容は飛ばして次に説明する論説にの勉強に取り組みましょう。
【補足】
計算問題は、B問題に多いです。理論と違ってその他3科目のB問題は、計算問題という位置づけです。難しい=B問題と暗に思わず、計算問題を中心に取り組みましょう!
2.論説は、各分野における電力設備の記述問題(基本的に解きやすい)を中心にやる。
・水車の名称(ペルトン、フランシス、カプラン....)
・遮断器(ZnO、ギャップレス....)
・架空送電線路(アークホーン、ダンパ、アーマロッド、架空地線...)
・各現象(コロナ放電、ギャロッピング、フェランチ効果)
といったように各分野ごとの電力設備について覚えることを先にしましょう。
全体の設備の概要について知れたら、もっと深く知識をつけて論説演習に取り組みましょう。電力科目の論説は幅広く、各分野の大問は色々な知識の集大成の測る問題が多いです。
なぜ、さきに電力設備についてざっくり説明するかというと…
下の問題を見てください
【引用】一般財団法人電気技術者試験センター
この論説問題(架空送電)を問題を見て、初見の人だとダンパ?スペーサ?ギャロッピング?アークホーン?ってなりますよね。
そうです、そもそも電力設備を知っておかないと話にならないということです。文章に書かれているものはなんなのか頭の中でもイメージとその詳細について(なんの目的か理由)紐づいてないといけません。
なので、分野ごとに徹底的に内容を詰めることを進めておりますし、時間がない人は、ざっくりと電力設備についてサラっーと勉強するように推奨しています。
知識という名の戦える武器をどんどん増やしていきましょう。疑問に思ったらネットで調べることも大事です。好奇心を高く勉強を楽しんで頑張りましょう!
ではでは。充実した電験ライフを!
【以下参照リンク】